補聴器の両耳装用
補聴器を両耳装用するとどんなメリットがあるの?
こんな疑問にお答えしていきます。
補聴器は両耳に使用することで自然に音を捉えやすくなります。
それは、私たちが左右両方の耳から音を聞くことで、音の方向・距離・大きさなどをとらえているからです。
両耳の効果により、後方のどちら側から音が聞こえてくるのか、騒がしいところでの聞き取りの向上などがあります。
この記事では、補聴器を両耳で使用した時のメリットをお伝えしていきます。
両耳装用のメリット
両耳に装用することで様々なメリットがあります。
ここでは4つのメリットについて紹介していきます。
音の方向感がつかみやすくなる
左右に補聴器を装用することで、音の方向感が片耳使用の時よりもわかりやすくなります。
特に後方からの方向感がつかみやすくなります。
例えば、右耳のみ補聴器を使用している方の場合、右後ろはつかみやすいですが、左後ろからの音が捉えにくいです。
また、左横も同様です。
左右に補聴器を使用していると、右後ろも左後ろも捉えやすくなりますし、横方向もわかりやすくなります。
後方からの方向感は、自転車や自動車の音が後方からきた時に、事故に遭わないためにも重要です。
騒がしいところで聞きやすくなる
騒がしいところでの聞き取りが、片耳よりも両耳に補聴器をしていた時の方が、満足度が高いという結果があります(補聴器一年間使用後の主観的評価によるデータ スカンジナビアンオージオロジーより)。
外出したり会議や会合がある方は、両耳に補聴器を装用することをおすすめします。
立体的な音で聞くことができる
補聴器を両耳に装用すると、ステレオで聞くことができるので、立体的に音を捉えられるようになります。
会話だけでなく、鳥のさえずりや波の音など日常には様々な音があります。
そういった自然の音を楽しむためにも補聴器の両耳装用をおすすめします。
ボリュームを小さめにでき、耳への負担が減る
補聴器を両耳に装用すると、音の増幅度を2つに分けることができるため、耳への負担が減ります。
補聴器を片耳だけ使用している場合は、片方に頼らないといけないため、音の増幅度が大きくなりがちです。
両耳に補聴器をすると、両方の耳で補い合って聞くことができるようになります。
補聴器の両耳装用のまとめ
補聴器の両耳装用には多くのメリットがあります。
最近は、補聴器を両耳から初める方が増えてきました。
それでも、煩わしい、面倒臭い、などの理由から片耳のみ使用している方もまだまだ多いです。
聞こえをより良くしたいと思っている方で、片耳のみ使用されている場合は、補聴器を両耳にして試聴してみることをおすすめします。
※両耳の聴力によっては片耳で良い方もいらっしゃいますので、両耳装用については当店のスタッフとご相談ください。